よくある質問

Gmail「メール送信者のガイドライン」対策

はじめに

経緯

2024年2月以降Gmailは、メール送信者に対する要件を厳しくします。
詳細については、こちらのページをご参照ください。
そのため未対策のままでは、MiGメールから配信したメールが迷惑メール（スパムメール）と見做されてしまい、個人用Gmailアカウントにはメールが届かない可能性が高まります。
なお、ビジネス用Gmail(Google Workspaceなど)は対象外のため影響を受けず、今後も従来通りメールは届きます。
そこでこのページでは、今後もGmailに迷惑メール扱いされないための対策方法をしたためます。

対象読者

本ページはドメイン管理者など、DNSに明るい方向けの内容となっております。

対策はドメインごとに必要

本対策は、Fromアドレスのドメイン1つ1つに対する対策となります。
Fromアドレスのドメインを変更される際には改めて、今後ご利用されるドメインに対する本対策が必要となります。

対策1「Fromアドレスには独自ドメインメール」

GmailドメインメールをFromアドレスに設定して配信すると、迷惑メール判定を受けます。
また、以下の対策には、DNSに当該レコードを追加、修正する必要があるため、キャリアメール(nifty.comやyahoo.co.jpなど)はご利用になれません。
必ず、独自ドメインをご利用ください。

対策2「電子メール認証」

1.SPF (Sender Policy Framework)

送信元のドメインが公式であることを証明する設定となります。
FromアドレスのドメインのDNSに、以下のSPFレコードを追加ください。

[ドメイン]. IN TXT “v=spf1 include:spf.am.arara.com ~all”

MiGメールはアララメッセージを利用しており、上記SPFレコードを追加することで、アララメッセージからのメールが承認されます。
つまり、MiGメールから配信されるメールが受信サーバから承認されるようになり、迷惑メール扱いされることがなくなります。

【参照】主要DNSサーバーのSPFレコード設定方法

2.DKIM (DomainKeys Identified Mail)

メールの信頼性向上のための技術となります。

現在、「作成者署名」機能を鋭意開発中です。

MiGメールが利用しているアララメッセージでは既に、「第三者署名」付きのメールが配信されています。
そのため、Gmailなどの一部のメーラーでは、「am.arara.com経由」と表示されています。
現在開発中の「作成者署名」機能が実装された暁には、Gmail「メール送信者のガイドライン」が要求する、FromアドレスドメインとDKIM署名ドメインの一致を実現できます。

3.DMARC (Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance)

SPFやDKIMでの認証に失敗したときに、そのメールをどのように処理するのかを設定をする仕組みとなります。
FromアドレスのドメインのDNSに、以下のDMARCレコードを追加ください。

_dmarc.[ドメイン] IN TXT “v=DMARC1; p=none; rua=mailto:集計レポート送信先メールアドレス; ruf=mailto:失敗レポート送信先メールアドレス”

【参照】主要DNSサーバーのDMARC設定方法

DMARC設定が浸透しますと、各メール受信サーバーから設定したメールアドレス宛に毎日、DMARCレポートが届くようになります。
メール送信数が多ければ多いほど、たくさんのDMARCレポートが届くようになるため、DMARCレポート専用のメールアドレスで受信されることをお薦めします。

DMARCを設定する前に

ドメインでSPFとDKIMを設定する
DMARCレポート用のグループまたはメールボックスを設定する
ドメインホストのログイン情報を取得する
既存のDMARCレコードがあるかどうかを確認する（省略可）
サードパーティのメールが認証されることを確認する

詳しくは、DMARCを設定する前に行うべきことに関する記事をご覧ください。

DMARCポリシーレコードを定義する

DMARCポリシーの設定
DMARC調整の設定
DMARCレポートの設定

詳しくは、DMARCポリシーの定義に関する記事をご覧ください。

DMARCレコードを追加する

レコードを追加または更新する
DMARCレコードの形式
DMARCレコードのタグ
ドメインまたはサブドメインを追加する

詳しくは、DMARCレコードの追加に関する記事をご覧ください。

チュートリアル:DMARCのおすすめのロールアウト方法

緩和モードのDMARCポリシーから開始する
DMARCレポートを確認する
ごく一部のメールを検疫する
未認証のメールをすべて拒否する

詳しくは、チュートリアル:DMARCのおすすめのロールアウト方法に関する記事をご覧ください。

DMARCレポート

DMARCレポートの対象ユーザー
レポート専用のグループまたはメールボックスを作成する
サードパーティのサービスからサポートを受ける（推奨）
DMARCレポートを読む

詳しくは、DMARCレポートに関する記事をご覧ください。

DMARCに関する問題のトラブルシューティング

メールが認証に合格することを確認する
メール送信の方法を確認する
メールログの検索を使用して詳しい情報を得る
おすすめのトラブルシューティング手順を行う

詳しくは、DMARCに関する問題のトラブルシューティングをご覧ください。

4.ARC (Authenticated Received Chain)

最終的な受信者に転送されたメールの認証を行うメール標準です。
MiGメールとアララメッセージでは、既に対応済みです。

対策3「その他」

1.Postmaster Toolsによる迷惑メール率0.30%以内

2024年の初めに、Postmaster Toolsにコンプライアンスステータスダッシュボードを追加する予定です。
参照：メール送信者の要件とPostmaster Toolsに関するよくある質問

2.受信者がメール配信登録を容易に解除できるようにすること

各事務所にて、メール本文に購読解除リンクなどの「購読解除導線」を設置してください。
MiGメールとアララメッセージにて、「ワンクリック解除」機能を実装予定です。

3.メールの送信にTLS接続を使用

MiGメールとアララメッセージ間は既に、TLS接続されております。

参考情報「ドメインチェックツール」

Google Admin Toolbox Check MX

参考情報「送信ガイドライン」

ドメインから Gmail に送信したメールが迷惑メールに分類されたり、ブロックされたりする可能性を下げるには、ここで紹介する一般的なおすすめの方法を実施してください。

送信に関するおすすめの方法

適切に設定された SPF と DKIM を使用してメールを認証します。メールプロバイダを利用している場合は、プロバイダがこの認証に対応していることを確認してください。
すべてのメールが同じ IP アドレスから送信されるのが理想的です。複数の IP アドレスから送信する必要がある場合は、メールの種類ごとに異なる IP アドレスを使用します。たとえば、アカウントに関する通知メールの送信と、プロモーション関連のメールの送信にはそれぞれ別の IP アドレスを使用します。
同じカテゴリのメールでは、From: に同じメールアドレスを指定してください。たとえば、solarmora.com というドメインからのメールの From: アドレスは以下のように指定します。
- 顧客に送る領収書のメール: sales@solarmora.com
- プロモーションメール: deals@solarmora.com
- アカウントに関する通知メール: alert@solarmora.com
受信者の連絡先リストに登録されているアドレスからのメールは、迷惑メールに分類される可能性が低くなります。

避けるべき配信方法

同じメールに異なる内容を混在させないでください。たとえば、顧客に送る領収書のメールにプロモーションに関する内容を含めないでください。
許可なく他のドメインまたは送信者になりすまさないでください。そのような行為はなりすましと呼ばれ、Gmail によって該当するメールが迷惑メールに分類される可能性があります。
内部メールを迷惑メールとしてマークしないでください。内部メールに迷惑メールのマークを付けると、ドメインの評価が下がり、今後送信されるメールが迷惑メールに分類される可能性があります。
他の企業からメールアドレスを購入しないでください。
メールの配信登録をしていないユーザーにはメールを送信しないでください。そのような受信者は、メールを迷惑メールに分類する可能性があります。その場合、それらの受信者に送信される以降のメールも迷惑メールに分類されます。
デフォルトで有効になるオプトインフォームを使用してユーザーを自動的に登録することは避けてください。一部の国や地域では、自動オプトインが制限されています。ユーザーのオプトインを自動で行うようにする前に、拠点とする国または地域の法律をご確認ください。

正当なメールであっても迷惑メールに分類されることがあります。受信者が正当なメールから迷惑メールのマークを外すと、同じ送信者からの以降のメールが受信トレイに配信されるようになります。

迷惑メールだと見做される要因

コンテンツチェック
公序良俗に反する単語などが多く含まれていると、迷惑メールだと見做されます。
「無料」「稼げます」など、多くの迷惑メールで利用されている単語は避けましょう。
高エラー配信
迷惑メール業者は、大量にかき集めたメールアドレスを精査せずに、迷惑メールを配信しています。
そのため、迷惑メール配信は大量のエラーを発生させます。
つまり受信側では、迷惑メール≒高エラー配信と捉えられます。
エラーの少ないメールアドレス一覧での配信を心掛けましょう。
ブラックリスト
不正なメールを送信しているIPアドレスやドメインの一覧のことを指します。
受信サーバーはこのブラックリストと照合して、迷惑メールを判定しています。
ブラックリスト管理団体は、使われていないメールアドレスやドメインを所有し、そこに送信されるメールをもって、送信元をブラックリストに追加します。
定期的にメールアドレス一覧のクリーニングを行うことで、ブラックリスト入りを回避しましょう。
なりすましメール
Fromアドレスのドメインを正しくSPF登録することで、回避しましょう。

以上

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