会計事務所が提携先を探すには?おすすめの提携先も紹介!
会計事務所が事業を拡大し、安定した顧客獲得を実現するためには「提携先」は必要不可欠です。なぜ会計事務所にとっての提携先が重要なのか、メリット、掲載方法、探し方、さらにおすすめの提携先までを詳しく解説します。
会計事務所にとって提携先とは?
会計事務所の提携先とは、業務提携を行う外部の法人やサービスのことを指します。たとえば、以下のような業種・業態が該当します。
・税理士紹介会社
・士業マッチングプラットフォーム
・中小企業向けコンサルティング企業
・金融機関・保険代理店
・不動産会社
・M&A仲介会社
会計事務所が提携先と関係を持つ目的は、これらの提携先が所有しているWebサイトやパンフレットなどに掲載してもらったり、見込み客から問い合わせがあった際に紹介もらったりするなど、会計事務所にとってのメリットを享受することが目的となります。
会計事務所が提携先に掲載されるメリット
会計事務所は提携先を通じて新規顧客の紹介を受けられることが最大のメリットともいえるでしょう。また、業務範囲外の相談に対して信頼できるパートナーを紹介する際にも役立ち、顧客満足度の向上と事務所の成長が期待できます。
会計事務所が提携先に「掲載される」という形で提携する場合、以下のようなメリットがあります。
1. 新規顧客の獲得チャンスが広がる
紹介やマッチング機能を持つプラットフォームに掲載されることで、ニーズに合った見込み客を新規獲得できるチャンスが増えます。自事務所だけでは集客力が足りない場合には非常に大きな味方になってくれます。
2. 信頼性・ブランディングの向上
信頼ある企業やサービスに掲載されることで、事務所のブランド価値や信頼性が向上します。自事務所のブランディングが確立できていない状況であれば尚のこと、しっかりとした紹介実績のある提携先サイトに掲載されることで信用力を高められます。
3. 営業コストの削減
自事務所での営業やマーケティングを大幅に軽減し、専門的な支援を受けながら効率的な集客が可能になります。こちらは自事務所がブランディングを確立できた後、または集客力が高くなっても恩恵を受け続けられます。
4. 専門外の相談にも対応可能
他士業や異業種との連携により、顧客の幅広いニーズに応えられる体制を整えられます。会計事務所を経営していると、他士業や異業種に依頼したい状況ができることもあります。ここが自事務所だけの営業だけでは実現困難な部分ですので、提携先との連携は非常に強力な味方になります。
掲載される場所とそれぞれの特徴
会計事務所が提携先の所有するメディアや提携リストに載ることで大きなメリットがありますが、その場所や特徴もさまざまです。下記では会計事務所が選ぶ提携先の上位とその特徴を紹介しています。
税理士紹介会社
・主に個人事業主や中小企業からの税務相談が中心
・登録後、マッチングに応じて紹介を受けられる
・成功報酬型が多い
士業間マッチングサイト
・税理士以外にも弁護士や社会保険労務士など他企業との連携も可能
・プロフィールや実績を充実させることで、直接の問い合わせが増える
地方自治体や商工会議所のパートナー一覧
・地元の事業者に対する信用が得られやすい
・地域密着型の案件に強い
金融機関・保険代理店
・融資支援や財務アドバイスを求める顧客を紹介されることがある
・長期的な提携関係を築きやすい
会計事務所が提携先を探す方法
1. インターネット検索によるリサーチ
「税理士 提携先」「士業 マッチングサイト」などのキーワードで検索し、登録可能なサービスをリストアップしましょう。
2. 士業ネットワークや勉強会への参加
同業他士業との交流のなかで提携先を紹介してもらう機会もあります。
3. SNS・ビジネスマッチングアプリの活用
LinkedInやEightなどのビジネスSNSでも提携可能な企業を見つけやすくなっています。
4. 展示会・セミナーでの名刺交換
業界向けイベントに参加し、直接提携を打診するのも有効です。
会計事務所が提携先に掲載してもらう方法
ステップ1:掲載先候補の情報収集
まずは、どのような業種・企業・プラットフォームが掲載募集をしているかを調査します。
ネット検索でWebサイトや配布パンフレット、提携先リストを公開しているものを探してみましょう。
業務提携先事務所一覧の例
・相続税チェスター
・税理士法人タクトコンサルティング
ステップ2:掲載条件・料金体系を確認
無料掲載か有料掲載か、成果報酬型か月額課金型かなど、条件をしっかり確認しましょう。
有料の方が積極性を感じやすいですが、無料のところも数多くあります。提携先に上限はないので多くの場所に掲載してもらうようにしましょう。
ステップ3:事務所プロフィールの整備
掲載先が求める情報(実績・専門分野・対応可能業務など)を整備します。写真や口コミがあればなおよいでしょう。一度準備すればほかの提携先でも流用できます。プロのカメラマンでも出張撮影に対応していることもあるので、しっかりとした写真を撮ってもらいましょう。
ステップ4:応募・審査
必要書類の提出や簡単な面談など、提携先による審査を受けるケースもあります。
ステップ5:掲載・公開
審査通過後、実際に掲載が開始され、問い合わせが届くようになります。
会計事務所におすすめの提携先を紹介
以下は、実績があり信頼できる提携先の一例です。
1. 【税理士ドットコム】
・国内最大級の税理士紹介サービス
・成功報酬型で、確度の高い見込み客を紹介
2.【株式会社アックスコンサルティング】
・1989年創業の士業業界最大手のコンサルティングサービス企業
・セミナー、士業交流会など幅広く主催
・マーケティング支援、経営相談などにも対応できる豊富な知識と経験
3. 【ミツモア】
・見積もり型マッチングサービス
・特に個人・小規模事業者からの相談が多い
4. 【士業ねっと】
・税理士・社労士・行政書士など多士業対応
・エリア別に掲載され、地域の事業者との接点を得やすい
5. 【ビスカス】
・会計事務所向けのマーケティング支援も行う
・掲載にとどまらず、HP制作・SEO対策も相談可能
6. 【商工会議所パートナー制度】
・地元事業者との接点を持つのに最適
・信頼度の高い紹介が期待できる
まとめ
会計事務所にとって、提携先との関係構築は新規獲得の重要なカギです。適切な提携先に掲載されることで、新規顧客の獲得、営業コストの削減、さらには専門外の相談にも対応しやすくなるなど、さまざまなメリットを期待できます。
提携先を探す際は、自事務所の強みや顧客層を明確にし、それに合った提携先を見極めることが重要です。まずは自社の目的に合致した提携先を1つ選び、掲載を検討してみてはいかがでしょうか?